皆さん、お元気ですか。10月24日土曜日「東京湾大華火祭」が行われました。中央区制80周年・港区制80周年を記念した祭りとして位置づけられておりましたし、直前まで接近する台風の影響を受け、開催が危ぶまれましたが直前に雨も上がり良いコンデションでの開催となりました。レインボーブリッジに近い東京湾に浮かべた台船(ポンツーン)の上からの発射となりましたが、この地で開催されるのは11年ぶりとの事でした。そう言えば、11年前も大華火と銘打っての開催でしたが観に行ってます。
花火は打ちあがる華と音が一緒でなければ迫力はありませんし、これに、火の粉が舞い落ちれば言う事はありません。11年前はその様な場所で観た記憶がありますが、今回は同じタワマンの友人宅からの見物となりました。共に「行ける口」の友人ですので、ビールやつまみを買い込んでの鑑賞となり、すっかりご馳走になり「酔ってそうろう」で帰宅しました。などと東京湾大華火祭を切り口に、今回も毛利のアドレス帳に載っている方々へBCCにて配信しております。メーリングリスト該当者は外したつもりでしたが、混入しておりましたらご容赦ください。
皆さんは「牧羊犬」てご存知でしょうか。そうです、羊を飼いならす犬の事です。海外の話題などで「牧羊犬の大会が開催された」などと放映されたことはありますが、現実を目の当たりにすると感動しますね。前述した通り牧羊犬とは飼っている羊を、放牧したり厩舎に導くなど草原を移動させる際に使われる犬の事です。移動させる対象が牛の場合は「カウボーイ」とか「ガウチョ」などと呼ばれますが、これは人間が誘導するものです。人に代わって犬が羊を自由自在に扱う姿は感動的でもあります。
今回、この様子を体験した場所は北海道の日高地区でした。海外にはニュージーランドの様に、羊を多量に飼っている国では、牧羊犬が活躍していることは知ってました。日本にもその様な牧場があるのだろうなとは思っておりましたが、有りましたね。やはり、北海道でした。使われている犬は「ボーダーコリー」と呼ばれる中型犬で、その賢さと身体能力は驚くべきものが有りました。生まれた時から備わっているのは身体能力だけで、あとの調教は「ハウンドマスター」と呼ばれる調教師の努力と情熱と忍耐によるものです。
その身体能力は伏せた状態から1mはあろうと言う柵をも簡単に飛び越える能力を有し、助走を着ければ3mほどの高さでも優に飛ぶ事の出来る筋力を有しております。しかも聴力も抜群で、100m以上離れた所からのマスターの指示を簡単に聞き取ります。マスターの声は呟き程度でしたが見事に反応しておりました。しかし、能力が高く賢いがゆえに己の判断を加える時もあり、マスターの逆鱗に触れる事もあります。しかし、そのような時にもマスターは体罰を加える事はせず、何度も口で叱責をしてルールを徹底するのです。その為、その犬は羊に吠え掛かったりとびかかったりすることは無く、目力をもって羊を誘導する術を身に着けるのであります。拳骨より忍耐ですね。
モンゴルなどでは数百頭の羊や山羊の群れを追うのは、子供たちの役目と決まっており、朝、牧舎から草原に出すのも夕刻に牧舎に戻すのも、馬を操る子供たちの役割でありました。巧みに口笛を吹き、掛け声と共に羊を誘導する様は、観ていてほれぼれするものが有りましたが、ここ北海道では犬が先導したりはぐれ羊を群れに戻したりと大活躍なのであります。都会の家の中で育てられている、いわゆるペットを見ていると、原野を駆け巡るのが本来の犬の姿なのにと悲しくなりますね。日高地方には我々が訪れた「ボーヤ・フォーム」の他にもいくつかの羊の牧場があるとの事です。一見の価値あり‼ですね。
北海道の動物と言えばヒグマにエゾシカそして「馬」ですね。釧路では野生化したミンクも見かけました。今回の旅で我々は「ホーストレッキング」にも挑んできました。観光地などで柵の中を引き馬に乗って周遊する乗馬とは違い、本格的な乗馬スタイルでの乗馬でした。長いブーツに履き替え乗馬用のベストに身を固め、ヘルメットまで着用させられる乗馬でした。しかも、乗馬する馬は、IRAなどを賑わした事のある名馬で、私が乗った馬はJRAのG-1を制覇した馬でした。現役の頃は「コパノリチャード」と名乗り、2014年の高松宮記念で優勝した馬で、生涯に稼いだ賞金は3億円以上と言う名馬でした。
競走馬には第一段階として「競馬に出る」と言う目的があります。その為に生まれてきた馬ですから調教は厳しいものが有ります。次が「種牡馬」あるいは「繁殖雌馬」としての役割です。彼らは品種改良された馬として育ち、成績の良い馬は、その血統を次世代に受け継ぐべく牡は種馬へ、雌馬は繁殖雌馬としての人生(?)を送り、その後は牧場で過ごすか馬場のアイドルと成るなどしてその生涯を終えるのであります。まあ、「馬刺し」の用に供される馬もいるでしょうが、馬刺しの好きな私にとっては有難い存在ではあります。
昔、ネパールで一日馬を駆ってカリ・ガンダキの河原を歩いたことが有りましたが馬は好きですね。その時はホテルの若旦那が轡を取って動き始めましたが、私が馬の扱いを知った頃を見計らって私から離れて行きました。心細くなるのですが、山道や斜面のある難所が近づくと何処からともなく表れて手綱を曳いてくれました。今から30年以上も昔の事ですから自動車道は無く、ネパールは殆どが徒歩の国でした。生活物資の移動にも牛や馬が使われ、街道はこれ等キャラバンの群れで溢れかえっておりました。その様な集団とすれ違う時には緊張の連続でしたね。キャラバンの先頭にはリーダーらしき馬が頭に飾りをつけて闊歩し、対抗者の動きを見ながら群れを左右に導くのであります。大きな荷物を鞍に結び付けた駄獣の背は、大きく左右に揺れるので、私は立ち止まってキャラバンの通過を待つのですが、揺れる荷がぶつかることもあり、馬が大きく動揺する事もありました。崖の上では恐怖に包まれます。
帰路の事です。土砂崩れの斜面で馬が立ち止まりました、その表面を河水が斜面を覆うように流れておりました。幾ら腹をけっても動こうとしませんし、現地の掛け声「チョッ チョッ」と鋭く声を発しましたが動きません。此処は一旦落ち着いて、彼の顔を見ると頻りに頭を振って水面に顔を近づけているのです。ところが馬の轡には鞍から左右に伸びる細い紐があり、その紐が短いため水面に顔が近づかない状況にありました。その紐をほどいて馬に水を飲ませてやりました。馬は音を立てて水を飲んでました。客を落下させないため頭を下げない様にとの配慮なのか、それとも水を飲ませてはいけないのか、何のための紐だったのか聞きそびれましたが、馬はその後、何事も無かったかの如くホテルまで私を誘導してくれました。賢い馬でしたね。
その様な経験を有する私ですら久しぶりの体験でもあり緊張しましたが、これで走らせるのは無理だと感じましたね。と、言うより恐怖の方が先に来てしまいました。歳ですね。囲われたコラルの中で輪乗りを行い、そこから森の遊歩道へ先導馬に従って入り込むのですが、斜面などがあると緊張しましたね。ネパールでは難なく乗りこなせた馬が如何したのでしょうね。何はともあれG-1馬に乗って森の中を歩いたのですから今年の快挙でもあります。
今回も長くなってしまいましたね。反省しております。
令和8年10月25日 毛利