皆さん、お元気ですか。何ですかこのところの天候ですよ。夏日の日が続き、今年も暑いのかなと心配させるその裏で、真冬の寒さに逆戻りですよ。私は鈍いから直ぐには反応しませんでしたが、敏感な方はこの寒暖差に体調を崩してしまうかもしれません。そんな中、自動車運転免許証の書き換え通知が届きました。迷いましたが、今期いっぱいは免許証を持つことにしました。あと、3年ですから85歳までの免許証となります。
車も手放しており遠出する事も無いでしょうが、マイナンバーカードとの互換性も可能と言う事で、話のタネに受けて見る事にしました。最初が「認知機能検査」です。警視庁のHPから申し込みを行い、雨の中を行ってきました。京浜急行線の「鮫洲」と言う駅です。くねくねと案内に従って試験場まで行き検査ですよ。今は各自にタブレットが配られそのタブレットでの検査ですよ。今までの様な一斉検査ではないので効率的です。
内容は変わりませんね。4種類のパネルが示されそこに書かれていたイラストを覚えるのです、半分ぐらいしか思い出せず、ガッカリしましたがヒントを頼りにした検査ではすべて答えられました。前回と前々回は88点と数値での評価でしたが、今回は合否だけで何とか「合格」出来ました。これから「高齢者講習・運転技能検定」で自動車学校へ行かなければなりません。7月までですからノンビリできます。などと、高齢者運転免許証を切り口に、毛利のアドレス帳に載っている方々へBCCにて配信しております。メーリングリスト該当者は外したつもりでしたが、混入しておりましたらご容赦ください。
この年(81歳6ヶ月)になって挑んだイベントがあります。何時も通っているジムが企画した「姿勢が良くなる正しい歩き方」なるイベントです。1月に3回、2月に4回、そして3月に3回と言う10日間のイベントでした。パンフには「①姿勢をよくするための体の使い方や意識したいポイントを教えます②姿勢に意識を向けることで背筋が伸び、歩幅が広がりやすくなります③歩き方や姿勢が気になると言う方は是非ご参加ください」とありました。
何でも人気の講座との事で倍率も高く抽選での参加でした。定員は15名ですが、複数回の参加者の方もおられました。と、言う事は、イベントの募集は継続的に行われていたと言う事になりますが、掲示物や掲示板などは全く注意を払わない私にとっては偶然が支配したとしか思えない心境の変化があったからであります。大体、この年になって「歩き方を変えよう」などと考えること自体が不遜であり傲慢なのであります。80年以上歩いていた歩き方を見つめ直すこと自体が、これまでの生き方を否定する事でもあり、有ってはならない事だと思っていたのであります。
しかし、以前にも報告してある通り、昨年の富士登山以来の脚の不具合は、私の心に突き刺さったトゲみたいなものでした。今では完全に回復し北極の氷の上を歩いたり「旧甲州街道を歩く会」のイベントにも参加し、間もなく中山道との合流地下諏訪まで辿り着く事になっております。下諏訪ではこれまでの関係者が一堂に会し、達成会を開くことになっております。メンバーは飲ん兵衛のかたまりですので飲み過ぎが心配です。下諏訪からは旧中山道を辿り京都の三条大橋までなどと言う声も聞こえてくるので、内心では喜んでおります。
と、こんなことは如何でも良いのですが、その後、己の歩き方をつぶさに観測したところ、右足は素直に前に出るのですが、左脚は微妙に遅れて開き気味に前に出るのであります。と、言う事は、これまで80年以上歩いてきた歩き方に問題があるのではないか。と、言う疑念が浮かんだのであります。そんな折、ジムのスタッフとバカ話をしている最中に、この教室のリーフレットが目に付いたのであります。
今さら歩き方などと言う恥ずかしさもありましたが、窓口に行って申し込みを行いました。聞けば申し込み者の数も多く、抽選になるとの事でしたが外れるなどと考える事は全くなく、当選するのは当たり前だと思っておりました。幸運にもその通りとなり受講生になった訳ですが、15人中男性は4人のみでほか全ては女性でした。女性は姿勢が良くなる事に憧れたのか、何に魅力を感じたのかは定かではありませんが、この年になると女性群の方が積極的ですね。良い事だと思っております。
指導をしてくださる方は健康運動指導士なる肩書を持つと言う堀江恭子氏と言う方でした。この健康運動指導士なる資格は民間の資格で大したものでは無いと高をくくっておりました。私自身も「カラオケの帝王」とか「出羽の子天狗」などと自称する呼称を持ち、人前での自己紹介などで披露する事が有りますが、そのたぐいの資格だと思っておりました。
ところが、健康運動指導士とは個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者とし、保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の調整等を行う役割を担う方を言い、何でも、昭和63年から厚生大臣の認定事業として、生涯を通じた国民の健康づくりに寄与する目的で創設され、生活習慣病を予防し、健康水準を保持・増進する観点から大きく貢献して来たとの事でした。平成18年度からは、公益財団法人健康・体力づくり事業財団独自の事業として継続して実施している資格保持者の事でした。
資格取得には多くの試験を通過し実技で身を固めその称号を手にしなければならず、我が国には18.244人しか資格所持者はいないとの事で驚きました。驚いたのはこの事実のほか、目からうろこ脚から水虫の例えの通り驚くべき内容でした。目からうろこは使いますが足から水虫の例えはありませんね。失礼しました。これまで何気なくやっていたストレッチの科学的意味や靴紐の結び方までが指導範囲でした。ましてや、裸足になって足の指で物を拾う作業などもやらされましたが、足の指を動かすなどと言う事はやった事が無く、苦労に苦労を重ねさせられました。また、脚の指を開き土踏まずのアーチの他に指先でアーチを生む手法までありました。
10回の講習会のうち2回ほど欠席してしまいました。例の北極圏の旅と重なった為です。この間、どの様な技が周知されたのかは不明ですが、何となく、歩き方のコツの様なものは掴めたと思っております。最近の散歩の折には、骨盤と脚の位置を気にしながら歩くようになりましたが、角を曲がるとその姿勢がいつの間にか元の姿勢に戻っているのであります。まあ、付け焼き刃的な歩行ですから已むを得ませんが、その内、身に着くのではないかと期待しております。何事も挑戦ですね。幾つになってもですね。令和7年4月3日 毛利