皆さん、お元気ですか。何でも地球の自転速度が上がってきているとの事です。報道によれば、7月10日の地球の自転速度が24時間より1.36ミリ秒短かったとの事です。そして、8月5日も1.25ミリ秒短くなるとの予測も流されているとの事です。1ミリ秒は1000分の1秒と言う微量な時間ではありますが、数百億年後には1秒になり、宇宙空間などの設定に影響が出るとの事です。地球の歴史を振り返ると自転速度は次第に遅くなってきており、誕生から間もない頃は5時間で一回転していたのが、恐竜のいた中生代では、一日が約22時間だったとの事です。原因は潮の干満などによるブレーキ現象との事であります。これから地球の自転速度が速くなるのか遅くなるのか興味がありますね。などと、地球自転の話題を切り口に、毛利のアドレス帳に載っている方々へBCCにて配信しております。メーリングリスト該当者は外したつもりでしたが、混入しておりましたらご容赦ください。
今回の参院選で、排外主義を掲げる「参政党」なる政治団体が大躍進しました。何故、「こんな党が脚光を浴びるの」と疑問を持っているのは私だけでは無いと思います。露骨な外国人批判を「日本人ファースト」と言う言葉でオブラートに包み、根も葉もないエピソードを繰り返しました。他の陣営も、党首の神谷宗幣が主張する言葉を「信じるな」と発言するのは選挙違反になる恐れがあり、口に出来なかったのだと思います。皆さんよく我慢しましたね。
昔はこの様な発言をするのは「新興宗教」や「右翼団体」などと相場が決まっておりましたが、今は政党を名乗れば何でも許されるのですね。いい加減なことを言っても、信じてくれる人たちは居るのですから。彼は現在議員(参議院)に勤めているとの事ですが、組織も大きくなっているとの事です。恥ずかしながら私は参政党なる組織も名称も知りませんでした。泡沫候補あるいは団体の一部と思っておりましたから、歯牙にもかけていなかったのです。
彼らは外国人を排斥したいようですが「今の日本の現実を見てみなさい」と諭したいですね。彼らの主張は「外国人が安い給料で働くから日本人の給料が上がらない」とか「外国人が日本人の仕事を奪っている」そして「外国人が増えたから治安が悪化した」とか「外国人がゴミを捨てるので町が汚くなった」など事実認定が間違っていると思いませんか。
外国人が働く現場は日本人がやりたがらない職種が大半で、日本人の職種を奪ってなどいないため、給与で競合する事も無いのです。と、言う事は、日本人の給与が下がっている事実はありませんし、日本人の給与が低いのは、日本人の責任であり外国人のせいではないのであります。
外国人労働者が勤務する職場は、いわゆる3kとよばれ「危険」「汚い」「きつい」と言われる職場が多いですね。一時は「帰れない」「厳しい」「給料が安い」など6kなどと呼ばれる職場も有ったと言う事です。日本人はこの様な仕事には就きませんからね。しかし、誰かが遣らないと世間が前に進まないのですよ。その隙間に雇われるのが外国人労働者なのです。参政党の連中に「外国人がいなくなったら代わりに働きますか」と問いたいですね。ぬるま湯の言論にばかり浸かっている彼らが代行することは不可能です。
その他にも、彼らは居酒屋とか食堂などに行った事が無いのでしょうかね。私が贔屓にしている居酒屋や食堂は、新橋を含めて数多く存在しますが、外国人の労働者が居ない店は殆どありません。中には外国人だけで店を切り盛りしている処もあります。また、郊外の田園地帯を覗いて見て見なさいよ。農繁期の現場には数多くの外国人労働者が、大地に這いつくばって種付けなどの作業をしております。今や、彼らが居なければ日本の農業は成り立たないのですよ。別荘などの多い軽井沢や嬬恋村などのキャベツ畑やレタス畑で働いているのは全て外国から来た人々ですよ。
都市部でも、例えば「自動車整備工場」や「メーカーの販売所」などで働く日本人は殆ど居ないのが現状ですよ。昔は、「自動車整備士」の資格を取り、自動車の工場で働くのがステータスであった時代もありました。それがいつの間にか整備士の資格を受講する日本人が居なくなり、止むを得ず外国人労働者に代替してもらっているのが現状なのです。日本人も泥や油に塗れてする仕事が嫌になったのでしょうね。従って、彼らが居なければ車の修理や車検の整備も出来なくなってしまうのです。
以前にも書きましたが、ある巨大メーカーの販売店で車検や修理を担う日本人がいなくなったため、現在はベトナムの人に大金を払って来てもらい、日本語を教えて整備士の試験に合格させ働いて貰っている。その範囲を広げたいのでネパールの人を紹介して欲しい旨の依頼を受け、彼らとネパールを訪問し、その道筋を作りかけたところでコロナに遭い、頓挫した計画がありました。その折、現地の日本大使館を訪れ大使と懇談したことが有りました。
何でも西郷隆盛の流れをくむ大使(確か西郷道弘氏と名乗ったと思う)との事でしたが、赴任するネパールの将来を憂いておりました。「この国のGDPの三分の一は観光だ、そして農業が三分の一、残りが海外からの仕送りで賄われている。この国内に技術を持った人が起業し、工業による生産を考えないとこの国は滅びる」とまで言っておりました。卓見ですが、当時のネパールでは停電が日常的に発生し、信号すら動かない日常が続いていたのです。こうなると海外からの工場移転は見込めず、起業したい意志は有ってもインフラに足をすくわれる羽目に陥るのであります。
この国のなすべき第一歩はインフラの整備なのです。その辺りに目を付けた彼の国が「一帯一路」の罠に誘い込み、自然破壊などものともせず、以前は「徒歩の国」だったネパールに自動車道を造り始めたのであります。これまでは牛馬によるキャラバンが主力だった輸送も、埃の舞う自動車道での輸送が主力となっていたのであります。何と言っても輸送量と時間が違いますから、キャラバンが太刀打ちできる範囲を遥かに超えているのであります。いくら自然保護などと言っても現実の生活には敵わないのです。
などと書いてるうちに参政党に対するパッシングが始りましたね。全ての週刊誌が叩き始めましたね。私は、これらに与することはしませんので、この辺で私の参政党批判は止めにしておきます。残りはマスコミに委ねます。悪しからず。などと、先の参議選に関するお話でした。日本人なら日本ファーストなどと、けつの穴の小さい事を言わず、おおらかに構えて欲しいですね。
令和7年7月31日 毛利