皆さん、お元気ですか。前回少し述べていたのですが、久しぶりの風邪が長引いております。前回も述べた通り「暫く風邪をひいていないので、風邪のひき方を忘れてしまった」などと豪語しておりましたが、いざ、風邪に罹ってみるとその直りの遅さに腹が立ってきます。昔は(以前は)薬など服用しなくとも何時の間にか治ってものですが、今は、薬(市販薬)を飲んでも直りません。
治らないと疑心暗鬼と言うか心が弱った為か「鼻汁に血が混じるのは風邪以外の症状が有るのかも知れない」とか「喉も痛いのだが、痰に血が混じることが有る。これは、肺炎を併発しているのではないか」など、頭の中は不安感で一杯になります。そこで、何年かぶりに大病院の耳鼻咽喉科を訪ねてみました。
何時もは事前予約を取っての通院ですが、「行く」と決めたのが前夜だったため予約を取らずに飛び込みました。受付8:30時前でしたが私の受付番号は既に30番と言うもので診察順位が遅くなることを示してありました。ところが意に反して開始3番目に私の名が呼ばれてたのであります。
家を8時に出ましたから「早く出てよかった」と胸を撫でおろし医師の前に陣取りました。症状を述べると納得した表情で鼻の穴を覗き喉の炎症を確認した後「蓄膿症、副鼻腔炎です」と断じてくれました。鼻の穴に何か液体を二度吹き付け鼻汁を吸い取って終わりでした。家に帰ったのが10時でしたから快挙でした。2~3時間の待ち時間を想定して文庫本まで準備して行ったのにラッキーでしたね。因みに本の題名は「古代遺跡の超技術」と言う本で、重機の無い時代に建った巨大構造物に関する本です。まだ、こんな夢の様な本に夢中です。などと、久しぶりに患った風邪の顛末を切り口に、毛利のアドレス帳に載っている方々へBCCにて配信しております。メーリングリスト該当者は外したつもりでしたが、混入しておりましたらご容赦ください。
昨年の夏ごろからスーパーなどの店頭からコメが消えたらしい。「らしい」と言うのは、我が家では店頭買いではなく、郷里から送ってもらったりパック米を使用しているからで、このパック米が便利だしお手軽なので、ついつい手が出てしまうのであります。まあ、そんなことは如何でも良いのですが、品薄感は解消されたとの事ですが、価格の高騰は続いているとの事であります。全国のスーパーで販売されているコメ5kg当たりの平均価格は、一年前に比べて約2倍の4000円超との事です。いくら何でも倍はひどすぎますし、家計に対する影響も深刻な訳であります。
しかし、日本人はコメを食べなくなっているとの調査の結果も出ているとの事です。統計によりますと一世帯当たりのコメへの支出は2万7198円で、パンが3万4609円とパン食の方が多いと言うデータもあるとの事です。何でも今から14年前の2011年に逆転されたらしく、以来、10年以上パン食の方が上回っているのであります。確かに煮たり焼いたりしなければならないコメに比べ、買ったらすぐに食べられるパンの方が優位でしょうね。
何でも、国民一人当たりの年間コメ消費量は昭和37(1962)年のピーク時に比べ半数以下になっているとの事です。昭和37年と言えば私が大学に入った頃の事ですから、確かに食べてましたね、あの頃は食事がすむと直ぐに腹が空いてました。更に年間10万トンの勢いで生産量の減少が続いていくとの事です。こんな中でも政府はコメの価格維持のため、2018年までコメの減反政策を続け、コメの生産調整を続けてきたのであります。旅の車窓から減反政策のため放置された田圃が、雑草で覆われている姿を見るのは寂しいものが有りましたね。
この政策が終了したにもかかわらず、政府は補助金の他、地方自治体や農協への指導を続け、間接的に生産量をコントロールしていたとの事です。恐らく、この指導が効きすぎて生産量が減った事が、今回のコメ騒動の理由ではないかと考えられます。政府には「余計な事をするな」と声を大にして叫びたいですね。何でもそうですよ。補助金あるいは支援金などの名目で金を渡し、何時の間にかその産業を死に至らしめる政策は日本政府が得意とする処でしたね。明治から昭和にかけて隆盛を誇った絹の製糸産業も、機織り機を処分すれば補助金を出すと称して、産業力を奪っていったのです。やることが汚いですよね。この時でも、民間人たちは織機から自動車への転換を図り、世界に冠たる工業立国となったのです。負けないのが日本人ですね。
この補助金の流れは現在にも受け継がれ、何かあると補助金あるいは支援金などと称して、家庭に現金がばらまかれます。くれると言っているのですから貰わないとは言いませんがやり方が姑息ですよね。特に、公明党と組んでからその傾向が強いようです。困ったもんですね。コメの話に戻りますが、茶碗一杯を精米で65gとすると、5kgのコメは茶碗77杯分になります。5kgが4000円ならば一杯約52円なる計算になります。安すぎると言う指摘もありますが、何故急にコメの不足が生じたかと言えば減反政策の影響ですね。札束で顔を張りとばし減反を勧めて来た政府に重い責任があるのは明らかであります。
それでは減反しなかったらコメが余って仕方が無いのではないか、との疑問もありますが、余ったコメは輸出に回せば農家も潤ったのではないでしょうか。昔から日本のコメは最高品質だと言われ続けていたではありませんか。わが国で唯一、輸入に頼らなくて済む食物はコメだったですよね。何故に、輸出と言う手段ではなく減反と言う消極的な策を推進したのか、この辺りが日本人の弱いところですね。
まあ、過ぎた事は仕方が無いとして、これからですが「いつ安くなるのか」と心配するより、如何すれば我が国でコメを作り続けることが出来る環境を、どの様に維持していくかを考える必要が在ると思います。簡単ですよ。農水省を解体すると同時に、JA(全国農業協同組合連合会)をぶっ潰すのですよ。と言えば過激すぎますので彼らに反省してもらう事ですかね。
令和7年4月25日 毛利